ページ設定したい（#page）

 1#set page(
 2    paper: "a4",
 3    margin: (x: 25mm, y: 25mm),
 4    columns: 1,
 5    //fill: 背景色,
 6    numbering: "1 / 1",
 7    number-align: center,
 8    header: [
 9        #set text(8pt)[ヘッダー・左]
10    ]
11)

pageキーで用紙サイズや余白の大きさ、ヘッダーやフッターの内容、ノンブルの表示方法など、ページ全体を設定できます。

参考

LaTeXのgeometryやfancyhdrなどの機能に相当します。

用紙サイズしたい（paper）

1#set page(paper: "a4")  // w210.0 mm x h297.0 mm
2#set page(paper: "a0")  // w841.0 mm x h1189.0 mm

page要素のpaperオプションで用紙サイズを変更できます。 デフォルトは"a4"です。

1#set page(paper: "jis-b5")  // w182.0 mm x h257.0 mm

ISO規格のほかにもJIS規格（日本）、DIN規格（ドイツ）、ANSI規格（アメリカ）など多様な規格の用紙サイズが定義されています。

注釈

用紙サイズ名はpage.rsにハードコードされていました。

1#set page(paper: "presentation-16-9")  // w297.0 mm x h167.0625 mm
2#set page(paper: "presentation-4-3")  // w280.0 mm x h210.0 mm

発表スライド用のサイズもありました。

1#set page(paper: "jp-business-card")  // w91.0 mm x h55.0 mm
2#set page(paper: "jp-shiroku-ban-4")  // w264.0 mm x h379.0 mm

日本の名刺サイズもありました。

余白したい（margin）

1#set page(margin: 30mm)  // 上下左右: 30 mm

marginオプションで、余白の大きさを変更できます。 デフォルトはautoになっていて、短辺の2.5/21倍に相当します。A4の場合は25 mmです。

1#set page(
2    margin: (x: 8pt, y: 4pt),  // 左右: 8pt、上下: 4pt
3)

上下左右を一括、左右（x）と上下（y）、 すべて別々（top / bottom / left / right）など柔軟に設定できます。

ノンブルしたい（numbering）

 1// 表示内容: "現在のページ数／総ページ数"
 2// 表示位置：各ページの下中央
 3#set page(
 4    numbering: "1 / 1"
 5    number-align: center + bottom,
 6    )
 7
 8// 表示内容: "現在のページ数"
 9// 表示位置：各ページの右下
10#set page(
11    numbering: "1",
12    number-align: right,
13)

numberingオプションでノンブル（＝ページ番号）を表示できます。 また、number-alignオプションでノンブルの表示位置を変更できます。

注釈

ノンブルはデフォルトで非表示です。 ユーザーがnumberingオプションを明示する必要があります。

1#show page(where: page(where: page.where(not page.first))): it => align(center + bottom)[#numbering("1 / 1")]

表紙だけノンブルを非表示にしたい場合は#showルールで設定します。

段組したい（columns）

 1// 2段組
 2#set page(
 3    columns: 2,
 4    gutter: 1.5em  // 段間の間隔
 5)
 6
 7// 3段組
 8#set page(
 9    columns: 3,
10    gutter: 5mm
11)

columnsオプションで段組を変更できます。 デフォルトは1段組（columns: 1）です。

1// 本文中
2#columns(2)[
3このコンテンツブロックは2段組
4]
5
6そのあとの本文はページ設定の段組に戻る

#columns(段数)で、本文中に部分的に段組を適用できます。

縦置きしたい（flipped）

1#set page(
2    paper: "jp-business-card",  // 91.0 mm x 55.0 mm
3    flipped: true
4)

page要素のflippedオプションで、用紙の短辺と長辺のサイズを入れ替えできます。 上のサンプルでは、名刺を縦置きする場合を想定してみました。

リファレンス