外部ツールを準備する(brew install
)
// ビルド用ツール
$ brew install cmake
$ brew install ninja
// 描画用ツール
$ brew install qt@5
$ brew install --cask xquartz
Geant4のビルドに必要な外部ツールとして
CMake
、
Xquartz
、
Qt
、
Nijna
(オプション)をインストールします。
その他、使うことが分かっているツールがあれば、あらかじめインストールしておくとよいです。 インストールできたら、次に進んでください。
ビルドツール(cmake
/ ninja
)
$ brew install cmake
cmake
はGeant4.10からデフォルトになったビルドツールです。
これまでの./configure
の代替となる、クロスプラットフォーム対応のコマンドラインツールです。
$ brew install ninja
ninja
はmake
の代替となるビルドコマンドです。
モダンなツールが好きな場合は、こちらをインストールしてください。
注釈
ninja
でもmake
でも、
同じソースを、同じオプションでビルドした場合の結果(バイナリなど)は同じになります。
一般にninja
のほうがmake
より高速にビルドできるらしいです。
描画ツール(qt@5
/ xquartz
)
$ brew install qt@5
$ brew install --cask xquartz
Qt
とOpenGL
の組み合わせでGeant4のシミュレーション結果を可視化できます。
X11(XQuartz)はOpenGL、Qt5はQtの利用に必要です。
注釈
brew install qt
ではQt6がインストールされます。
v11.1以降ではQt6がサポートされたようですが、うまくビルドできませんでした。
Qt5に対するサポートもまだ残っているので、当面はbrew install qt@5
でQt5を指定するのがよさそうです。
注釈
Geant4はさまざまな可視化ドライバに対応していますが、
開発やメンテナンスが停滞しているドライバも多数あります。
ここ数年(2025年)は、Qt
とOpenGL
の組み合わせがベストです。
番外編 : WSL2を準備する
WindowsにGeant4をインストールする場合、WSL2環境を利用します。
$ apt install build-essential
$ brew install cmake
$ brew install qt@5
WSL2の場合、build-essential
でgccなどをインストールします。
また、cmake
とqt@5
の追加インストールが必要です。
描画バックエンドはWayland
に対応しているため、X11(XQuartz)の追加インストールは不要です。