# CINTについて知りたい(`CINT`) `CINT`はROOT5以前で採用されていたC++インタプリターです。 ROOT6からは`Cling`に置き換わりました。 ## CINTとは `CINT`は、ROOT5までの対話型シェル(Rint)のバックエンドとして使われていたC++インタプリターです。 ROOTが対話的なC++実行環境を提供するために開発されました。 ### 主な特徴 - **簡易的なC++サポート**:C++98相当の機能のみ対応 - **軽量な実装**:シンプルで理解しやすい設計 - **対話型実行**:コンパイルなしにC++コードをリアルタイム実行 - **マクロ機能**:`.C`ファイルでROOTマクロを定義可能 ## ROOT6への移行とClingへの置き換え ROOT6の開発時に、より現代的なC++機能への対応が求められました。 その結果、CINTは`Cling`(LLVM/Clangベース)に置き換わりました。 ### 置き換え理由 - **C++11/14/17対応** - CINTではC++98のみ対応だったため - **エラーメッセージの改善** - より詳細で分かりやすいエラー表示 - **パフォーマンス向上** - JIT最適化による実行速度の向上 - **メンテナンス性** - 標準的なLLVM/Clangベースへの統一 ## CINTコードの互換性 ROOT5で書かれたCINTコードのほとんどはROOT6/Clingでも動作します。 ただし、以下のような非標準的なコードは修正が必要な場合があります: - CINTの独自拡張機能を使用しているコード - C++の厳密な文法チェックに引っかかるコード - テンプレートメタプログラミングを使用しているコード ## 参考リンク 関連するドキュメント: - [Clingについて知りたい](./root-cling.md) - ROOT6で採用されたC++インタプリター - [起動したい](./root-rint.md) - ROOTの対話型シェル(Rint)