# 異字体したい(`latexja-otf`) ```latex \usepackage{luatexja-otf} ``` `latexja-otf`は、異体字を扱えるようにするパッケージです。 **異体字**は同じ文字コードでも、字体が異なる文字のことです。 `\UTF{16進数4桁}`でUnicode番号や、 `\CID{10進数}`でOpenTypeのCID番号を指定して表示できるようになります。 ## 異字体したい(`otf`) ```latex \usepackage{otf} \usepackage[deluxe]{otf} \usepackage[deluxe, multi]{otf} % 簡体字、繁体字、ハングル ``` (u)pLaTeXでは`otf`パッケージを利用します。 :::{note} もともと、(u)pLaTeX用に`utf`パッケージが発展し、この`otf`パッケージになり、 さらに`luatexja-otf`がその機能の一部を実装した形です。 ::: ## 多グリフ対応(簡体字、繁体字、ハングル) ``multi``オプションを有効にすると簡体字、繁体字、ハングルが使えるようになります。 コマンド名の末尾に``C(hina)``、``T(aiwan)``、``K(orea)``(だと思う)をつけることで切り替えることができます。 - ``\UTF`` → ``\UTFC{...}`` / ``\UTFT{...}`` / ``\UTFK{...}`` - ``\CID`` → ``\CIDC{...}`` / ``\CIDT{...}`` / ``\CIDK{...}`` また``\UTFM{...}``というコマンドもあり、日本語フォントにグリフががない場合に繁体字>簡体字>ハングルの順番でグリフを調べて表示します。