# フォントマップしたい(``fontenc``) :::{note} (u)pLaTeXで推奨される設定です。 LuaLaTeXでは必要ありません。 ::: ```latex % プリアンブル \usepackage[T1]{fontenc} ``` `fontenc`は、TeX内部の文字コードのマッピングを設定するパッケージです。 (u)pLaTeXでは設定をしておくとよいです。 LuaLaTeXでは設定する必要はありません。 ## エンコーディング=フォントマップ **TeX内部での文字コードのマッピング**のことをエンコーディングと呼ぶそうです。 UTF-8やShift JISなどのファイルのエンコーディングとはまったく別物です。 ややこしいので、僕の中では「フォントマップ」という単語として理解することにしました。 ## エンコーディングの移り変わり オリジナルのTeXは7ビットの`OT1`エンコーディングで、128文字しか定義されていません。 その後、8ビットの`T1`エンコーディングが定義され、256文字まで使えるようになりました。 現在では32ビットの`TU`エンコーディングが定義されていて、さらに多くの文字が使えるようになっています。 ## エンコーディングのデフォルト値 (u)pLaTeXのデフォルトは`OT1`、LuaLaTeXのデフォルトは`TU`を使っています。 なので、(u)pLaTeXの場合は、``fontenc``パッケージを使って`T1`に変更することが推奨されています。 LuaLaTeXはその必要がありません。